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投資型出版
【出版界の現状】
これまで出版社は、ハイリスク、ハイリターンを原則に、1冊の本を作るために250万円~400万円前後の資金を用意し、出版活動をおこなってきました。
しかし、本は日に日に売れなくなり、それにともなって、出版社がつぶれ、取次店もつぶれ、街の書店もつぶれ、出版業界は厳しい状態になっています。
当然出版社が経費を削減するために、編集費を削り、DTPなどの制作費も削り、原稿料も初期出版部数を減らして印税の支出額を減らしたりしています。
印税率は、8%程度に下がるだけでなく、毎年10月末に過去1年間の実売部数を集計して12月末に支払うなどといった著者に不利な支払い形態を、強要される事態になってきています。
編集費もバブル中はページ3500円などといった額で支払われていましたが、いまではページ1000円前後。DTPも6000円も支払われていた時期もありましたが、ページ1000円まで値下げされてきています。
またエディトリアルデザイナーには発注せず、著者がページレイアウトまで配慮した原稿を書くよう依頼され、図版の大きさを決めページからはみ出さないよう文字数を合わせた原稿を要求されるようになってきています。
イラストレーターもカバーデザイナーも、新人を使い、新人ゆえに支払額を下げるようにしています。
このままでは、出版の世界に携わり続けるにはかなり経済的に難しくなるのは、目に見えています。執筆者も、編集者も、DTP製作者も、イラストレータも、デザイナーも絞られるだけ絞られ、制作意欲を持って作るのではなく、とにかく作っていかないと食えないという状況での出版制作活動にならざるを得ません。
この状況は、出版社がいいところをもっていっているのかというと、そうではなく、出版社もかなりぎりぎりのところで、このような経費削減をやっているのです。出版社は売れるか売れないかわからない本を、300万円前後の経費をかけて作るわけで、売れなければその経費は回収できないわけです。
その反面、著者や編集者は、本が売れなくても仕事をした分、入金があります。このへんのバランスで、著者や編集者への支払額が次第に削られてきているわけです。
これでは、出版社も著者も編集者もDTP製作者もイラストレータもデザイナーも、みんな共倒れになってしまいます。(イデア出版局 本谷裕二)
【投資型出版】
イデア出版局の本谷社長が書かれているように、出版社だけが多額な初期投資をして出版するこれまでの形態では、いまの不況下での出版は難しく、あまり売れる見込みのない教材の本などについては、どんどん出版される可能性がなくなります。
そこで、出版資金を、出版社だけで負担するのではなく、一般から資金を集め、その資金をベースに本を制作していくというもの(投資型出版)をイデア出版局と一緒に考えています。
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